ゲーム好きならば「ゲームでメシが食えたら…」と思った経験があるはず。世界では結構早い時期からプロゲーマーが出現し賞金などで生活をしています。昨今はeスポーツと呼ばれサッカーや野球のように国際大会の種目にもなり、ゲームの対戦イベントが開催されました。
「ゲームをしてお金がもらえる」となれば「じゃあ俺も!」と考えるかもしれないですね。そこで、プロゲーマーの収入、現状を考え一生の仕事にできるのか検証してみます。
プロゲーマーの驚くほど魅力的な賞金
日本でもぼちぼち賞金をかけたゲームイベントが開催されてきていますが海外の大会は賞金総額も破格です。
賞金総額27億円!優勝賞金11億円!のゲームイベント
ここ数年、アメリカのシアトルで開催されている「The International」と言うイベントで2017年大会の賞金が日本円で約27億1480万円、優勝賞金は約11億9460万円になっています。(1ドル110円で計算)
プレイするゲームは「DOTA2」で5対5の対戦ゲームになり、敵陣を奪い合うゲームです。出場するには5人のメンバーが必要ですが優勝して賞金を山分けしても一人当たり2億以上をゲットします。一つのイベントで有力プロスポーツ選手の年俸に匹敵するほどの賞金を獲得できる夢のようなイベントですね。
ちなみに、DOTA2は中国で大人気のゲームのようですから巨大な人口を誇る中国のマネーが流れ込み、賞金も破格になっているかもしれません。日本でも多くのプレーヤーがいるようで、中にはイベントを企画しようとしている方もいますね。
Dota2の放送をニコニコ生放送にて行っております。 co2415635
— CG (@CG_niconico) September 14, 2018
https://twitter.com/zekahukaze/status/1038318889589862400
eスポーツカフェに泊まって一晩dota2やり続けた。疲れたけど2000円で行けるのは安い
— †超絶堕天使かねぽん† (@kanepon64) September 13, 2018
みんなDota2のチーム活動しような
遅かれ早かれ、半年以内に大会やるからね
どんな形になるかわからんけど絶対やるのでチーム活動しよう
— お前らDotaをやれ(Mara) (@maradota2) September 12, 2018
The International以外にも億単位で賞金を設けている大会は世界に数多くあります。非常に魅力的です。
プロゲーマーの収入と現状
ここからは気になるプロゲーマーの収入や取り巻く環境について紹介したいと思います。
プロゲーマーの収入源
プロゲーマーの収入源は大会に出場して獲得した賞金、スポンサー収入が主なものになります。大会で獲得できる賞金が収入源になるのは容易に想像がつくでしょう。もう一つの収入源のスポンサー収入は大会で実績をあげて注目されるとお声がかかる感じです。
スポンサーからもらえるお金は毎月の固定給と大会の実績により上乗せがあるパターンと遠征費のみをもらえるパターンが主流です。遠征費しか支給されないケースでは大会やイベント出場で賞金を獲得しないと生計が立てられませんね。
世界のプロゲーマーの収入と現状
世界のプロゲーマに目を向けると生涯獲得金額のトップはKuroKy氏(ドイツ)で348万ドルです。1ドル110円で計算すると3億8000万円ほど。日本の平均的な生涯賃金は大卒の男性でも2億〜3億円くらいですから世界のプロゲーマーは若くしてそれを超えてしまっていますね。
eスポーツが爆発的な人気となっているのは、お隣の韓国。通称、「LOL(ロル)」で人気の「League of Legends」を対戦する大会では韓国のチームが常に優勝争いをしています。プロゲーマーはアイドル的な存在として雑誌の表紙を飾るなど女性ファンもいます。
世界のプロゲーマーは獲得する賞金も名声も有名人並みで認知度も高いと考えられます。収入の多さから職業としても十分に認められているはずです。もちろん、全てのプロゲーマーが十分な収入を得ているとは限りません。
日本のプロゲーマーの収入と現状
結論から言うと、日本のプロゲーマーは世界のプロゲーマーの収入に遠く及びません。生涯獲得賞金をみると、日本のトップは「ときど」さんですが2300万円超程度と言われています。世界のトッププロゲーマーよりも桁が2桁も少ないのが現状です。
ときどさんは2017年の年収は獲得賞金などから1000万円と推測できるのですがそれでも世界の有力プロゲーマーと比較しても少ないのが現状です。職業として確立されているかと言われると難しいところです。
年収で考えるとプロゲーマーも一般的なサラリーマンとさほど変わらないか低くなる計算です。(年収100万円台から600万円台くらい)日本では格ゲーのプロゲーマーが主流になっていますが格ゲーは賞金が安くなっているのです。
優勝賞金は2000万、3000万になっても2位以下になると500万円くらいになったり極端に少なくなります。スポンサー企業も景品表示法などから賞金金額を上げられない背景も考えられます。
プロゲーマーを一生の仕事にするのは厳しい?
プロゲーマーの収入や現状から果たして一生の仕事にできるのか独自の意見になりますが書きたいと思います。
活動期間が短いことを理解しておく
まずもって知っておかないといけないのはプロゲーマーの年齢は10代後半が多く20代前半くらいまでです。先ほど紹介した「ときど」さんは2018年に33歳になりますが多くのプレイヤーはそこまで続けられません。
プロスポーツ選手の選手寿命が短いのと一緒でプロゲーマーも稼げる年齢が限られてくるのです。身体的な部分が大きいと思うのですが30歳ともなればプレイ中の反応が遅れたりして思うような操作ができなくなるでしょう。
そうなれば結果が伴わず収入も途絶えてしまいます。よってプロゲーマーを一生の仕事にするのは非常に難しいでしょう。国内の大会は賞金が低いので海外へ出稼ぎと言っても猛者揃いなのでそう簡単に大金を得ることはできませんね。
セカンドキャリアの難しさを考えると学業や仕事と並行し、ゲームチームに入って勉強や練習をする。そして、大会に出ながら少しずつ腕を上げて賞金を獲得していく。このような流れが生活を破綻させないスタイルではないでしょうか。
プロゲーマーの認知度を高めることを考える
例えば、プロ野球選手の中には何億もの年棒をゲットする選手が大勢います。それはなぜと言うと認知度が国民レベルだからでしょう。
注目度が高いと大勢のファンがいてチケットやグッズを購入しますし、スポンサーも名だたる企業が多くなっています。
ですからプロゲーマーやeスポーツも認知度をあげる活動も必要です。先ほども触れていますが、兼業ゲーマー達でチームを立ち上げて活動の幅を広げていくことも一つの方法でしょう。
ただ、何か新たな分野を普及させようとすれば悪い大人達の悪知恵も近寄ってきます。美味しい話には裏があることを忘れず、地道な活動をすべきでしょうね。
まとめ 賞金に魅力はあるが仕事にするのは難しい
ゲームをプレイして勝てば賞金がもらえるプロゲーマー。賞金は非常に魅力感じますがか一生の仕事にするのは困難でしょう。安易な考えに走らず、活動していきましょう。