スマートホームで幸せになれる?紐付けされた社会の実現にモノ申したい!

スマートホームで幸せになれる?紐付けされた社会の実現にモノ申したい!

世の中の流れが速すぎて、ついていけずモヤモヤすることが多くあります。ちょっと前までガラケーをみんな使っていたにもかかわらず、猫も杓子もiPhone使っていますよね。でもiPhone使ってしていることというと、ゲームやLINE。混雑した電車内でゲームするなよというツッコミはさておき、iPhoneじゃなくて別にガラケーでいいでしょ、なんて思ったりもします。やっぱり見栄を張りたいのでしょうね。

iPhone以外で気になるアイテムが、スマートスピーカー。もちろんスピーカーとしても使えますが、画期的なのは会話を認識するのが大きいと思います。「オッケー、Google!」って話しかける製品で、既に買った人もいるかもしれません。でも一人暮らしなのにスピーカーに話しかけるのは恥ずかしいから、買わないという人も多いでしょう(筆者もその一人です)。1日で会話したのがGoogle Homeだけ、というのは流石にシャレにならないのではないでしょうか。

この「スマート」という言葉。実はスマートフォンにも付いていて盲点になりやすいですが、「賢い」という意味です。iPhoneやGoogle Homeは、たしかに既製品より賢いと感じます。これら「スマート」な製品を「スマート」たらしめているのが、「IoT」なんですね。「IoT」と横文字で書かれるのでわかりにくいですが、モノのインターネット(Internet of Things)の略称です。突如出てきた感があってついていけないって感じるのは、筆者だけではないでしょう。便利そうだから、「買おう!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください!要は、監視社会を強めているということじゃないでしょうか。

IoTでできること

その前にインターネットをおさらい

インターネットについては筆者に説明されなくとも知っているでしょうし、今更って感じかもしれません。乱暴にいってしまうと、ノートパソコンやスマホなどからサイト上の文字や画像を読み書きできるのが、インターネットです。Youtubeもインターネットの恩恵を受けていて、HIKAKINはインターネット長者ともいえます。

今まででもノートパソコンからケーブルやWi-Fiを通じてプリンターで印刷やほかの端末にファイルを転送できましたが、IoTというのはとにかくあらゆるモノを繋げようとします。インターネットの場合はWi-Fiを通じて端末同士接続しましたが、IoTになるとBluetoothやFelica(おサイフケータイ)などあらゆる通信手段を使って、モノとモノとが接続できます。

効率化こそが重要

これのどこが嬉しいのかというと、作業が効率化できる点です。Google Homeみたいなスマートスピーカーの場合、「AI」が声を反応し・・・といった説明をしてその便利さを強調しますが、実は話はもっとシンプルです。「ワイヤレスイヤホン」ってありますよね。サラリーマンや大学生が身に着けているのをよく見かけますが、スマホや音楽プレーヤーからBluetoothを使って音をイヤホンに送ることが可能です。ワイヤレスイヤホンの何が便利かといいますと、イヤホンのケーブルを解きほぐさなくてもいいというのが一番だと思います。たまにポケットに入ったイヤホンのコードが絡まることがあると思います。コードを解きほぐすのは、面倒ですしイライラしますし、なにより時間のロスにつながります。ワイヤレスイヤホンですとそんな無駄を省け、万々歳というわけです。

紐付け社会の恐怖

絶えず起こる個人情報流出

でも、ちょっと待ってください。ワイヤレスイヤホンにせよ、電波でやりとりします。それ傍受されたらどうしますかという話です。AirDropという機能がiPhoneにはありますが、あの機能を使ってアダルト動画を送る事件がイギリスのロンドンで頻発しているそうです。たとえばアダルト動画をiPhone同士で送りあったとして、その情報が筒抜けになって、5ちゃんねるみたいな匿名掲示板に個人情報が貼られたりしたら大問題になります。

IoTでモノとモノとがなんでも接続させられるので、周りの感覚がマヒしているのだと思います。5ちゃんねるで思い出しましたが、2ちゃんねると呼ばれていた時代に、個人情報が流出したことがありました。「まだあんなモノ見てるのかよ」と思っている人も知ってほしいのですが、書き込み規制が厳しくて有料会員にならないと書き込みができない状況でした。ところが有料会員の個人情報が流出したため、ネット中傷をしていることや一日中書き込みをしていることがバレたわけですね。

自業自得と思うかもしれませんが、2ちゃんねるがクレジットカードの個人情報やら書き込みやらをすべて紐付けしていたのです。筆者は「紐付け」という言葉をこの事件で知りましたが、その深刻さにはまだ気づいていませんでした。

紐付けされたデータから個人を特定

本当に怖いと思うのは、所有している端末でサイトにアクセスした情報から個人を推定できることです。「クロスデバイスマッチング」という技術があって、サイトにアクセスしたときのcookieなどの情報から個人を特定できるのですね。なにが便利なのかといいますと、その個人が興味もちそうな広告がスマホやノートパソコンに表示されることです。つまり、広告を効率よくユーザーに届けられるわけですね。たとえばいろいろな端末で同じアカウントを使用するユーザーも多いでしょうから、ノートパソコンでアダルト動画を見たためにスマホでアダルト広告が表示されるなんてこともありうるかもしれません。広告くらいですと問題は大きくありませんが、悪用されると思うとゾッとします。結局のところ、政府や企業が監視するためにも使える技術なのですね。政府や企業が安全なIoTのネットワークのインフラを整備しようと頑張っているのはわかりますが、言い換えると安全に監視を行なえるインフラ整備をしているという見方もできます。

ちょっと前にマイナンバーが制定されましたが、個人情報がネットワークでつながるから怖いという批判がされました。マイナンバーについては批判的な意見も多かったと記憶していますが、今ではそんなことお構いなく使用しています。いや、マイナンバーがないと生活できないよう、社会のシステムに組み込まれているといったほうがいいでしょう。そういう背景もあって、感覚がマヒしているのではないかと思います。IoTでモノとモノとがつながると、個人を特定する確率がどんどん上がるので、これが悪用される危険性も上がるのではないかとビクビクしています。

まとめ

たしかにIoTに対応した製品をネットワークで繋げることで、「スマートホーム化」すると便利でしょう。筆者的にはスマートリモコンが気に入っています。リモコンからエアコンに送る赤外線をスマートリモコンに記憶させると、帰宅前にスマホからエアコンをつけて温度調節できます。

でも本当にスマート化する必要があるのかと他方で感じます。スマートリモコンの場合たしかに電気代を節約できるなど嬉しいこともありますが、監視されるのは嫌ですね。胸に手を当ててほしいのですが、24時間ずっと品行方正に生きていませんよね。ストレスで気が抜けることもあるでしょう。急いでいて赤信号を無視することもあるかもしれません(もちろん法律違反ですし、推奨もしていません)。ふと出来心で行なったことが監視されていると思うと、IoTやらスマートホーム化ってますます監視社会を強めているのではないかと感じます。

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