近年不況が続いたこともあり、会社勤務などの本業とは別に副業をしている方が急増しています。会社の後にアルバイトをしたり、クラウドソーシングで仕事を受注するなどする人も多いでしょう。
クラウドソーシングサイトと言えば、クラウドワークスやランサーズなどが有名ですが、最近得意なことやスキルを売買できる「ココナラ」が話題になっています。
今回はココナラの特徴や口コミなどについてご紹介していきます。
ココナラ(coconala)とは?
ココナラはクラウドソーシングサービスの1つで「知識・スキル・経験を売り買いできるフリーマーケット」をキャッチフレーズにしています。
2011年に設立された株式会社ココナラが2012年から運営している比較的歴史の長いサービスです。クラウドワークスもβ版が始まったのが2012年ですので、同時期に始まったサービスなのです。
設立時はウェルセルフという社名でしたが、2014年にサービス名と同じ「ココナラ」になりました。
通常のクラウドソーシングとの違いは?
ココナラとクラウドワークス・ランサーズとの違いは自分の制作物やスキルを商品として売り出し、それを欲しい人が買うというフリーマーケットのような仕組みになっています。
普通クラウドソーシングと言えば、クライアントが仕事を受けてくれる人を募集して、そのスキルを持つワーカーが応募するという仕組みになっています。ココナラはワーカーがスキルを売り出して、クライアントが買うという風になっていますので、通常のクラウドソーシングとは逆の仕組みになっていると言えます。
登録料や利用料が無料なため、ためしに登録してみても良いでしょう。自分には合わないと感じれば退会すればいいだけですので、まず始めてみましょう。
ココナラではどんな仕事が取引されているの?
ココナラでは様々な仕事が取引されていますが、例に挙げると以下のようになっています。
・イラスト、似顔絵などのデザイン業
・占い
・キャッチコピー
・動画編集
・楽曲作成
・WEBサイト制作
・カウンセリング・恋愛相談
など
そもそもクラウドソーシングって何?
クラウドソーシングとは簡単に言うと、仕事をして欲しいクライアントと仕事をしたいワーカーがネットで出会えるマッチングサービスのことで、在宅で仕事したい方やフリーランスで働いている方に人気があります。
クラウドソーシングでは正社員やアルバイトのように決まった時間に決まった仕事を行うわけではなく、案件ごとの取引を行い、時間がある時にだけ仕事を受注していきます。
そのため、以前はライターやデザイナーとして働いていたけど結婚をして第一線から離れてしまった主婦も活躍できる場として非常に人気が高いです。
ココナラの特徴は?
ココナラは通常のクラウドソーシングとは少し違った特徴があります。ここではココナラの特徴を見てみましょう。
仕事をする人が価格を決める
ココナラは通常のクラウドソーシングと違い、「私はこの価格でこの仕事をやります」と仕事をする側が自分を売り出して、依頼したいクライアントが購入する形になっています。
クラウドワークスやランサーズはクライアントが仕事内容や契約金額を提示して、その内容で仕事をしたい人が提案や応募をする形になっています。そのため、登録してもすぐに仕事ができるわけではなく、応募した仕事を受注できるか、また依頼が来るまで待つかということになります。
そのため、プロフィールを充実させたり実績を積むことは非常に重要で、しっかりと自分をアピールしないと全く受注できない場合もあります。
手数料は安いの?
ココナラは無料で出品をすることができますが、取引が成立したときに仮手数料として25%と消費税が差し引かれます。
手数料は取引の総額によって異なり、以下になります。
・総額5万円以下:25%
・総額5万円~10万円以下:20%
・総額10万円以上:10%
※差額は翌月にキャッシュバック
実際に例として挙げると以下のようになります。
ココナラのメリット・デメリット
ココナラはクラウドワークスやランサーズと特徴が異なりますが、使うことにメリットはあるのでしょうか。ここではメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
①自分で自由に価格設定をできる
自分のスキルや経験を売りに出しますから、自由に価格設定ができて、オプションサービスの価格も自分で設定することができますので、非常に自由度が高いです。
やり取りを行っていく中でオプションサービスにはない作業を受注されたとしても追加料金(おひねり)を設定できます。
②通常のクラウドソーシングでは見かけない商品も出品できる
通常のクラウドソーシングではライティングやキャッチフレーズ、サイト作成、アンケートなどが主です。ココナラではこれらのサービスでは見かけることのないカウンセリングや占い、イラスト、似顔絵などを売り出すことができます。
そのため、仕事関係ではない個人の方が利用することも多く、フリーマーケットのようになっています。
逆に言うと、企業を相手にしているのではなく、個人に向けたサービスを出品するのに向いているため、企業が個人のために出品することも多いです。
もちろん、会社や企業とビジネスを行うのにも向いていますので、実際に出品をしたサービスの内容によっても変わってきます。
このように客層が広く、サービスの自由度が高い点がココナラのメリットだと言えるでしょう。
デメリット
次にココナラのデメリットも見てみましょう。
①人気がなければ仕事がこない
ココナラの場合、クライアントが募集している案件から自分に合った仕事を見つけるのではなく、出品して購入してもらうのを待つスタイルですので、商売として成り立たせることが難しいです。
ですので、個人でスキルを出品する場合、フリーマーケットを行う感覚ですので、ココナラだけで稼ぐのは難しいです。
数ある出品者の中から自分を選んでもらえるように個性や魅力を出すことも非常に大切です。なんとなくただ販売しているだけではずっと仕事が受注できないままになってしまいます。
②手数料が高い
ココナラは他のクラウドソーシングサイトと比較すると手数料が非常に高いです。
例えばクラウドソーシング大手のクラウドワークスやランサーズは最大20%で「手数料が高い」とユーザーから言われていますが、ココナラは最大25%となっており、高額案件でも手数料が高いです。
そのため、適当に料金設定をしてしまうとほとんど手数料で取られてしまったということになりかねませんので、手数料を踏まえて価格設定を行っていきましょう。
③単価が高額だと客が来ない可能性大
ココナラではワーカーが自由に価格を設定することができますが、だからといって価格を高額に設定してしまうと売れない可能性が高いです。
そもそも高額を払ってでも発注したいという方はフリーマーケットのようなサービスを運営しているココナラは利用しないと考えられますので、ココナラの出品物に求められているのは高品質でお手頃価格な「コスパの良い商品」です。
そのため、金額を設定するときは同じような商品を出品している人たちがどれくらいで売りに出しているのかを確認して、相場に沿って価格を決めていきましょう。
ココナラに向いている人はどんな人?
ココナラはどんな人に向いているのでしょうか。向いていない人が利用しても結局ほとんど使わないままやめてしまいますので、ここでは向いている人についてご紹介します。
占いやイラストが得意な人におすすめ
ココナラはイラストや似顔絵、占いなどが人気です。このような特技を持っていて、時間がある方ならまずは出品してみると良いでしょう。
例えば、占いが得意でも1から自分で占いサイトを立ち上げて、検索の上位に引っかかりやすく売れるサイトにしなければいけませんので、素人にはかなり難しいですし、運営も大変です。
ココナラであれば生計を立てるのは大変ですが、副業として気軽に出品するのにはおすすめです。
クラウドワークスやランサーズと併用するのもおすすめ
ココナラは通常のクラウドソーシングサイトとは全く異なるサービスです。自分のスキルや経験を売って購入してもらうフリーマーケットのようなサービスですので、併用して使うのがおすすめです。
例えばデザインやイラストが得意であれば、クラウドワークスやランサーズで積極的に興味のある仕事に応募して、ココナラでは似顔絵やウェルカムボードの作成などを出品するのも良いでしょう。
もちろん個人だけでなく企業にもアピールしていくのもおすすめです。
ココナラで自分のスキルを販売してみよう!
ココナラでは自分のスキルをどんどんと売り込むことができます。ただし、そのスキルの売り出し方や自己アピール、実績が無いと、ほとんど仕事が来ない可能性がありますので、クラウドワークスやランサーズと併用しつつスキルを売り出していくことで、実績を上げながら仕事を行うことができるでしょう。
特にイラストや占いなどのクラウドワークスにあまりない商品は人気ですので、腕に自信がある方は利用してみると良いでしょう。