ベテラン相場師が見る仮想通貨相場観~仮想通貨はまだこれからの理由

ベテラン相場師が見る仮想通貨相場観~仮想通貨はまだこれからの理由

2017年12月に2,378,320円をつけた後、ビットコインが急落しました。たった3か月で646,271円と天井からおよそ1/4までの急落を起こしたのです。今回はまず仮想通貨の指数的役割を果たしているビットコインがなぜ暴落したのか、その暴落の背景を分析していきたいと思います。
更に暴落要因の分析後、分析結果をもとに今後の仮想通貨相場を考えていきたいと思います。

ビットコイン暴落の背景

結論から申し上げますと、ビットコインが暴落したのはテクニカル&ファンダメンタルズの両面で「売り要素」が重なったためであると考えられます。ここではその詳しい暴落要因を説明していきたいと思います。

ビットコイン暴落のテクニカル的な要因~Wトップ出現


参考:ビットコイン週足チャート

上記はビットコインの値動きをグラフ化したもので「チャート」と呼ばれるものです。ここで山が2つ出現しているのがお分かりいただけると思います。これはWトップと呼ばれる「売りサイン」になります。右側の山が低いことから、ビットコイン価格の上昇エネルギーが一つ目の山で使い果たされたということがお分かりいただけると思います。
矢印の位置が「ネックライン」と呼ばれるものです。これを割った時点でWトップが「完成」されることになり、週足で大きな陰線を引くことになったのがお分かりいただけると思います。
このように仮想通貨とは一見無関係なように見える「テクニカル」ですが、ビットコイン相場を見ると、テクニカル通りに進行していることが分かります。

ビットコイン暴落のファンダメンタル的な要因

ビットコインが暴落したファンダメンタル的な要因は2つあります。まずビットコイン先物がCMEに上場したことで達成感が出てしまったことです。もう一つはあのマウントゴックス社の亡霊です。破たんしたマウントゴックス社の破産管財人が大量に保有していたビットコインを一気に換金してきたことがあげられます。

このようにビットコインはテクニカル&ファンダメンタルのWパンチを喰らったために暴落したと考えられます。

ビットコイン相場は「終わった」のか?

今一番気になるのは「仮想通貨相場は終わったのか」この点だと思います。結論から述べますと、「仮想通貨相場は終わっていない」ということになります。ではなぜ仮想通貨相場は終わっていないといえるのか?その根拠を考えていきましょう。

仮想通貨取引所は自主規制考案中

・7月27日に日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)はビットコインなどの暗号通貨取引サービスを提供している業者に対して「ユーザーが取引できる金額の上限を設定すること」を義務付ける自主規制を定める方針を固めた

・8月20日に仮想コモディティー協会はビットレックス・ビットフライヤーUSA・ビットスタンプ・ジェミニの4取引所で自主規制団体を設立

このように日米で自主規制という形をとりながら、無法地帯といわれていた仮想通貨取引に規制が入りつつあることが分かります。規制が入る=今からの業種の証拠といえるのではないでしょうか?終わっているなら、今更規制は入りません。

金融庁が立て続けに業務改善命令を出す

金融庁も仮想通貨が終わっているとは考えていないため、各仮想通貨取引所に厳しく業務改善命令を出してきていると思われます。

仮想通貨は「始まっていない」

何より、仮想通貨はまだ何も始まっていません。どこで実用化されているのでしょうか?まだ、実用化の段階にもいっていないのに「終わる」ことはありません。

仮想通貨を取り巻く状況から、仮想通貨はまだ始まっていない段階ですので「終わる」ことはありません。年始の暴騰劇は「初動」であると筆者は考えています。

仮想通貨の今後の見通し~暴落要因&テクニカルからの分析

まだ何も始まっていない仮想通貨の将来は明るいものであると筆者は考えています。その根拠を暴落要因の分析(ファンダメンタル)と筆者お得意のテクニカル分析からご説明していきたいと思います。

ビットコイン暴落原因~ファンダメンタル分析

ビットコイン暴落の要因であったビットコイン先物の上場による達成感は、今回の暴落劇で織り込んだと考えられます。
またマウントゴックス社が保有する大量のビットコイン問題ですが、こちらも大きな売り圧力になる懸念は後退しています。2018年6月22日マウントゴックス社が民事再生手続きへ移行すると発表したからです。破産から民事再生に移行することによって、市場での「投げ売り」要素は消えたといってよいでしょう。
現在はファンダメンタル的なビットコインの暴落要因は解消されたと考えられます。

年末年始の急騰・暴落劇は「初動」の証拠~テクニカル分析

一般的に極端な急騰に伴う暴落は「騙し」といわれることが多いですが、相場師ならそれを「騙し」だと決めつけることはありません。


参考:ルーデンホールディングス(1400)月足チャート

上記チャートでエリオットを見るとわかりやすいかと思います。65円から322円と半年で一気に5倍に株価が上昇しています(1波)。しかし、暴騰後急落してから低迷しています。その後3波が到来して現在上昇波動に乗っているとこが分かります。
1波や3波というのはエリオット波動の1波と3波です。エリオット波動によると、1波は急騰と急落が特徴の短い上昇波動です。そして、3波は長くしっかりとした上昇波動になるのが特徴になります。
筆者は仮想通貨は現在1波が終了し、3波(本波)待ちの状態であると考えています。この長期低迷の期間がどのくらいになるのかはわかりませんが、3波が来ると仮定すれば年始の高値で購入した人たちも、目線を長期に設定すれば利確することができるということになります。

まとめ

見てきたように仮想通貨相場はまだ何も始まっていないということがお分かりいただけたと思います。始まってないものは「終われません」。またテクニカル的には年末年始の急騰と急落は「初動」の波であったと考えられます。
ただし、仮想通貨全体があがるのかといえば、それは違うかもしれません。規制によって「偽物」の仮想通貨は淘汰されていくことになるでしょう。暴落している今、本物の仮想通貨を見極めて、計画的に投資していくことが大事であるといえます。

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この記事を書いた人

本業は専業トレーダー。テクニカルをこよなく愛すテクニカルトレーダーです。お金に不自由しない星の下に生まれたラッキーレディー。

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