参考:ダウ月足チャート
ダウは今年1月につけた高値である26,616.71$を更新し、高値ブレイクを果たしました。前回も高値ブレイクからダウは1年間順調に上昇したことが上記図表からお分かりいただけると思います。このように高値ブレイクはテクニカル的に強い買いサインになります。
今回は世界の株価指標である「ダウ」」に強い買いサインが出た=買い場ととらえ、この先の日本株価の予測と、オススメ銘柄をご紹介していきたいと思います。
日経平均株価はどうなっているの?
東証に上場している銘柄は多かれ少なかれ、「日経平均株価」に影響されます。最初に日本の株式指数である「日経平均株価」を解説していきたいと思います。
参考:日経平均株価「月足チャート」
日経平均株価もダウ同様今年1月につけた24,129.34をブレイクしています。この高値ブレイクから、9月最終日の取引である9月28日には日経平均が暴騰モード入りし、大陽線をつけています。ブレイクを待っていた層が一気に「買い」を入れてきたことがチャートからでもわかります。
為替(ドル円)はどうなっているの?
参考:ドル円週足チャート
日経ハイテク指数と呼ばれているように、日経平均株価は為替の影響を強く受ける指数です。その為替は現在どうなっているのでしょうか?
現在為替は週足(中期)で移動平均線が持ち直し、買い初動の位置になっています。今後2017年11月につけた114.73をブレイクすれば、「持合い」上放れ隣強い買いサインが点灯することになります。
為替も中期以上で見た場合安心して買える状況になってきていることを示唆してきます。
ダウ・日経平均株価・為替のトリプル買いサイン点灯
為替は見てきたように少々フライング気味ですが、ダウ(世界の株価指数)・日経平均株価(日本の株価指数)・為替(日経平均株価を動かす最大要因)のトリプル要因で買いサインが点灯しているのが「現状」です。こうなってくると株を保有していないほうが「持たざるリスク」といった環境だといえます。
では、指数がブレイクした今具体的にどのような銘柄を保有すればよいのでしょうか?
マイナス金利で弱いセクターは除く
出遅れとして現状あがっていない銘柄を買いたくなるのは分かりますが、株価が上がっていない=弱いと捉えるのが通常判断といえます。リターンを望むのなら、マイナス金利でセクター的に売り込まれている銀行・保険などは避けていきましょう。
また、破たんリスクを内包している不動産セクターも除外したほうが無難です。
円安進行が予測されるため「輸出産業」を狙っていく
見てきたように為替は今後円安進行が想定されます。ですから、円安で恩恵を受ける輸出産業を狙っていきましょう。輸出産業系銘柄は日経平均に素直に連動しやすい性質を持っていますので、日経平均連動といった意味でもおススメです。
好業績の高配当銘柄を狙いましょう
株式売買益(キャピタルゲイン)狙いもよいですが、やはり配当(インカムゲイン)も株式を購入するときの魅力の1つですよね?現在、年間配当が4%を超える優良銘柄が東証一部にも多く見られます。こういった高配当銘柄を積極的に狙って、インカムゲインも手に入れたいところです。
出遅れ指数「マザーズ」が狙い目!
参考:マザーズ指数「月足チャート」
上記は東証マザーズの指数推移を表しています。今まさに底値圏なのがお分かりいただけると思います。ブレイクした(高値の)日経平均株価連動銘柄は買いにくいといった方は見て分かりやすい東証マザーズの好業績銘柄を狙ってみるのもよいかもしれません。
ベテラン投資がオススメする「特選」銘柄
株を買いたいけど、何を買ったらよいのかわからないといった方向けに株式投資10年以上のベテラン投資家である筆者が「特選」銘柄をご紹介したいと思います。
日産自動車(7201)
現在東証1部配当利回りランキング2位で年間配当5.36%である日産自動車。配当が年間5%以上ということは、20年保有すれば企業が潰れても配当だけで利益をとることができるという高配当状態であるといえます。
また、日産自動車は三菱自動車の株式を大量保有しており、実質的には三菱自動車を支配しているといえます。この日産自動車・三菱自動車・ルノーの3社の全世界でも販売割合は現状「世界トップ」です。高配当で安全性が高い日産自動車はオススメの銘柄といえましょう。
三井化学(4183)
好業績セクターである「化学」セクターの出遅れ銘柄の三井化学。配当も3.5%と高配当になっています。またPER 7、PBR 1.07と割安の出遅れ銘柄です。業績も増収・増益を予測しており、セクター的にもファンダメンタル的にも買いやすい銘柄になっています。
双日(2768)
参考:株予報
https://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php
株価推移と業績は比例して勢いよくあげてきている双日。PER 8.14、PBR 0.87と超割安であることも買い安心につながります、また配当も3.66%と高配当であることもオススメの理由になっています。
AOKIホールディングス(8214) *条件付き
参考:AOKI月足チャート
AOKIは配当が3.86%と高配当ですが、配当の他にも株主優待があります。AOKI、ORIHICA、アニヴェルセルカフェ、コート・ダジュール、快活CLUBで利用できる20%割引券が優待としてついてきます。
こういったお店を頻繁に利用する方の場合は配当以上に株主優待券でインカムゲインをゲットすることが可能です。
AOKIが「条件付き」な理由は上記の矢印にあります。矢印を上抜けた場合、キャピタルゲインも狙えますが、矢印の雲に押し込まれた場合、キャピタルゲインはあまり期待することができないからです。
ケアネット(2150)
参考:ケアネット月足チャート
ケアネットは上記で「出遅れ」としておすすめした東証マザーズの好業績銘柄です。月足的に大きな波が出ており、1449円をブレイクした場合「大化け」する可能性が高くなっています。また、自社株買いをしているため、買い安心感があることも魅力の一つです。
ファンダメンタル的に株式相場で買われやすい「医療系・ネット系」の条件も兼ね備えている、マザーズのダークホース的存在です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ダウ・日経平均株価・為替と「トリプル」で買いサインが出ている株式相場。こうなったら「持たざるリスク」といったほうがよいかもしれません。
高配当で将来性の高い銘柄を吟味して、利益を上げていきたいものですね。