みなさんはシェアリングサービスをどのくらい利用されていますか?「必要な時」に「必要なもの」を利用できるシェアリングサービスは、モノや場所に縛られない、より自由度の高い人生を可能にしてくれました。
もはや家や車や家電といった物質を保有することは前時代的なスタイルで、これからは誰もが手ぶらの身一つで生きていける社会です。それは、ミニマリストに限らず、多くの人にとって歓迎すべき変化です。
「もうモノや場所にも縛られなくなった。じゃあ次は?」となると、時間ですよね。
全ての人に与えられた24時間という限られた時間を、満員電車でイライラしたり、同僚や上司の世間話を聞かなくてはいけなかったりと、ムダなことで結構浪費してしまっているのです。
自分だけの人生の生産性を上げるためにも、そんな不可避なムダとはおさらばして、24時間を自分の納得のいくベストな方法で過ごしたい!という人にとって、シェアエコノミーの拡大は、乗るべきビッグウェーブと言えるでしょう。
じゃあ、何をシェアするのかというと……スキルです。
好きな時に好きなことを売るスキルシェア市場の拡大
政府の進める働き方改革の働きかけもあり、国内でもモバイルワークやフレックス勤務、また副業やリカレント教育を推進・支援する企業が増えてきており、今後2020年を目途により自由度の高い働き方の選択肢が増えていくことが予想されます。
空いた時間を自分の好きなことに費やしながら報酬をもらえるという点では、英語の個人レッスンなどを行う大人トライや、趣味や家事代行といったスキルを提供するココナラなどが存在していますよね。
これまで、すき間時間の有効活用程度に認知されていた副業サイトは今、新規参入と多様化が猛スピードで進んでおり、まさに群雄割拠の戦国時代を迎えているのです。
2018年、これまで趣味系のスキル売買がメインで、単価も500円程度という手軽さが目立っていたココナラが、プロ認定制度を導入し、デザインや翻訳などのジャンルを中心に、ビジネススキルとして活用できるレベルを持ったプロのマッチングサービスを開始しました。
そして、サイバーエージェントは、モデルや人気インフルエンサーを中心とした「発信力の高い人」の特技や趣味スキルの売買マッチングを皮切りに、SNS世代を対象とした「個」の発信の場としてのシェアマーケットを開始。
また、メルカリは学習系スキルシェアサービス……と、続々と参入が続いています。
自由時間を本気で使った人がより豊かなキャリアと人生を得られる時代へ
様々なスキルシェアサービスが始まる中、注目すべきは「プロフェッショナル」のためのスキルシェアです。
企業規則や社会の風潮が「自由な働き方」へ急速にシフトチェンジしている今、すき間時間を活用した「お小遣い稼ぎ」のためのスキルシェアではなく、「本気で稼ぐ」ことを目的とした新たな働き方へと進んでいく方が、自分の人生やキャリアにとっても有益となる道だからです。
今後、「本業」と「副業」という区別はなくなり、マルチタスクで様々なスキルやノウハウを活用しながら、他業種を縦横無尽に行き来できるフレキシブルな人こそ、AIの脅威に脅えることなく、自由自在に「働く」を楽しめる人と言えるのです。
フルスタックエンジニア需要の高まりから学ぶ、企業×個人のwin-winな働き方
最新テクノロジーとの親和性の高い働き方の一例を挙げてみましょう。
成果主義のIT関連ベンチャーなどでは、すでに社員を時間や場所に縛ることのない社風であるところが多くあります。
特に、エンジニア業界では企業が雇用しているフルタイム社員よりも、フリーランスで働いている、またはIT専門のBPOベンダーに所属しているエンジニアの存在が大きくなっており、その雇用形態も様々です。
ITの発展により、海外を拠点としているエンジニアへのオフショア・アウトソーシングも活発に行われており、こういった国境を越えて、スキルをスポットで売り買いする流れは、IT業界から他業種へと広がり続けているのです。
そんなスキルを活かした自由な働き方が目立つエンジニア業界でも、近年目立つ存在があります。
それは、フルスタックエンジニア。
いわゆる「なんでも屋」で、展開戦略や開発から、運用、その後の改良や機能追加といった、一連の流れを一人でこなせてしまうスキルを持ったエンジニアのことです。
このフルスタックエンジニアの需要は、設立間もないスタートアップはもちろんのこと、大企業からの引く手も多い、人気業種となっています。
変動の激しいIT業界において、全体像を把握して、必要箇所にスピーディーかつ柔軟に対応できるスキルを持ったエンジニアこそ、世界規模で展開される競争の中で、企業が成長し生き残っていくために必要な「少数精鋭部隊」の一員なのです。
また、エンジニア側としても、海外フリーランス勢と対等に戦い生き残るためには、包括的なスキルを強みに自由に対応していくことが有効な手段と言えるのです。
このように、企業×個人の両者がwin-winな結果を得られるフルスタックエンジニアは、正社員や契約社員で年収700万~800万、フリーランスだとばらつきはありますが、月収100万円以上をコンスタントに稼いでいる人が多くなっています。
「自由に稼ぐ」キャリア構築には。プロ向けのスキルシェアサービスを活用する
先にあげたエンジニアたちの多くが、スキルシェアサービスを活用し、収入を上げています。
今現在会社勤めをしていて、すぐにフリーランスになる予定のない人でも、シェアサイトの選定の際は、たとえ「すき間時間」の活用であっても、ビジネス色の強いサービスを選ぶべきです。なぜなら、その方が報酬が断然高くなるからです。
ただし、報酬が高くなるからには、もちろん、求められるものは大きくなります。個人対個人、または個人対企業できちんと契約を結び、「私はこれくらいの成果物に対してこのくらいの報酬を要求します」とはっきりと示すこと、そして交渉すること。この報酬交渉スキルは、かねてから日本人は低いと言われていますが。
しかし、これから自由に自分の人生を自分で構築していきたいなら、この交渉は避けて通ることはできません。
スタート当初は低額であったとしても、全力で期待以上のものを納品していけば、継続的な依頼を受けるようになるでしょう。
また、実績が積み重なっていけば、徐々に価格設定を上げていき、相手に報酬交渉ができるようになるでしょう。
そうやって、本気で自分で自分の稼ぎを取ってくる姿勢がないと、スキルシェアは単なる暇つぶしのお小遣い稼ぎで終わってしまします。
本気で稼ぐプロにおすすめのスキルシェアサイト
ビザスク
スポットのコンサルティングに特化。様々な業界のプロの知見を電話/対面で提供しています。
プロフェリエ
パーソナルスタイリングからビジネススキルまで幅広く提供。キャリアデザインや営業方法などについてのコーチングや教養などの学び系のスキルシェアが中心。各プロの報酬は全体的に高め。
プロの副業
非常勤勤務に特化。週1~2回の出勤で月20~30万円の案件が多い。
以上3つは、比較的新しく、プロスキルを売りに高価格で強気な売り手有利のスキルシェアサイトです。
募集している仕事の数でいえば、大手のクラウドワークスやランサーズは、コンスタントに様々なジャンルのビジネス案件がたくさん募集されています。
これからスキルを積み上げていこうという人や、色々なスキルを使って稼ぎたい人には、こちらも登録しておくと良いでしょう。
まとめ
スキルシェア市場の拡大はわたしたちに多くの自由をもたらしてくれます。
会社勤務もフリーランスも、同じ24時間、365日を与えられています。
その時間を最大限に有効活用するために、テクノロジーやサービスは使い倒してください。
スキルシェアで培養したスキルを使ってさらに豊かな24時間を、そして自由で楽しい人生を築くことができた時、あなたはスキルシェアの波に乗れたと実感することができるでしょう。